マンサンダル(MAN SANDALS)とは

マンサンダル誕生の背景

歩いたり走ったりしてきて、足裏、足首、ヒザ、股関節を痛めたことはないだろうか?
『足を痛める原因は靴やシューズである』と言われたら驚くだろうか?

【ハーバード大学 ダニエル・リーバーマン教授の言葉】
『BORN TO RUN』(走るために生まれた)の一節で、ハーバード大学・人類進化生物学教授のダニエル・リーバーマンは次のように語っています。
現在われわれを苦しめる足や膝のけがの多くは、じつは靴を履いて走ることに原因があります。靴はわれわれの足を弱くし、膝に問題を生じさせる。1972年にナイキが現代的なシューズを発明するまで、人々はきわめて薄い底の靴を履いて走っていたが、彼らの足は強く、膝の負傷率ははるかに低かったのです。』
人類は二足歩行を始めた約600万年前から、裸足で歩き、裸足で走ってきた
世界最古の履物は約5000年前、現在のようなシューズが出来たのは高々50年前である

そこで、後にマンサンダルを生み出すことになる坂田満(さかたみつる)は考えた。
人類にとって裸足が本来の姿であり、今でも裸足で歩き、走る能力を備えているはずだ。
●『靴やシューズが必要だ』という固定観念を捨てれば、歩くこと・走ることはもっと自由で楽しいものになるはずだ
●しかし、靴やシューズに慣れてきた人がいきなり裸足で歩き、走り始めることは難しい。
靴やシューズから裸足への架け橋となる履物を作れないだろうか?

こうして、試行錯誤が繰り返され、100を超える試作品の中から生みだされた一足がマンサンダルである。

マンサンダルの材料と装着方法

1. 材料 「ビブラムシート」と「ATWOOD社のパラコード」

①Vibram社製 シート(ビブラムシート8338、8365)
 ビブラムシートから作られるマンサンダルのソールは、『軽さ』『耐久性』および『適度なクッション性』のすべてを備えています。
 粗い路面でも足裏をしっかり保護しながら、『路面からのフィードバック』を明確に得られます。

②ATWOOD社製のパラシュートコード(パラコード)
 ATWOOD社製のパラコードは『適度なコシ』をもっているため、足にまとわりつく感覚が最も少なく、裸足にきわめて近い状態になります。

2. 装着方法 「ゆる・ふわ・りん」

パラコードは足にしばりつけるのではなく、ゆるく、ふわりと巻くようにします。(『ゆる・ふわ』
すると、コシのあるパラコードが『りん』と立ち足から離れます。
このように装着すると、
足が地面を《離れる》ときは、足裏からソールが離れる
足が地面に《着く》ときはパラコードが立ち足から離れる
ので、あたかも裸足のような感覚になります。

【マンサンダルは「履く」ものではなく「まとう」ものである】
マンサンダルの作り方はこちらのページから。
マンサンダルとワラーチの本質的な違いとは?
【詳しくはこちら】
ワラーチは、『BORN TO RUN』に登場する、メキシコのタラウマラ族(現地では「ララムリ」と呼ばれている)が使っている履物です。
厚さ1cm程度の廃タイヤを足型に切り出し、これに穴を空け、皮ひもを通して足裏に密着させ、ヒモを足にくくり付けて使われています。

日本のワラーチは、廃タイヤの代わりに「ゴムシート」などのゴム素材、と皮ひもの他に様々な素材(ゴム紐、真田紐、パラシュートコードなど)が使われており、ゴム素材とヒモ素材の固定方法も様々でバラエティーに富んでいます

マンサンダル使用する素材(ゴム素材とヒモ)が決まっていて、ヒモの結び方も決まっています。マンサンダルと同じ材料で作られたワラーチはマンサンダルと、見た目は似ています。
しかし、マンサンダルは、次の2点がワラーチと大きく異なります。

  • ワラーチのゴム素材常に足裏に密着しているのに対し、マンサンダルは地面から足をあげたときに足裏からゴム素材が離れます
  • ワラーチのヒモ素材は常に足に密着しているのに対し、マンサンダルは足が地面に着地したときにヒモの大半が足から離れます
 ワラーチ  =【シューズ】 (アッパーなどの素材)
 マンサンダル=【裸  足】 (最低限の素材)

マンサンダルのイイところ

1. とにかく『軽い』!

片足、約40~50グラムなので一般的な靴やシューズと比べて、圧倒的に軽いです。
靴やシューズからマンサンダルに履き替えた瞬間に、この軽さを実感できます。

2. 足の『解放感』抜群!

靴やシューズのように、足を覆うものが無いので、足指が解放され自由自在に動きます。
足をあげると、ソールが足裏から離れるので、足裏にも解放感があります。
はじめてマンサンダルを履いた時、軽さとともにこの解放感にも驚くと思います。

【足のトラブル軽減にも!】
マンサンダルは、靴やシューズのように足が覆われていないので、履いていて足の爪が黒くなってはげてしまったり、靴ずれといった足のトラブルは無くなります。

3.どこでも手軽に使える

マンサンダルは、『軽量・コンパクト』なので、かさばった荷物になりません。
また、『脱ぎ・履きがとても簡単』です。
マンサンダルがあれば、歩きたい・走りたいと思ったときに、すぐに歩き・走り出すことができます。
また、山でのリラックスタイムに、海でのビーチサンダル代わりに、旅行・出張の乗り物や宿泊先など様々な場面で手軽に使うことができます

4. 楽に、かつ、足が故障しにくい歩き方・走り方が身についてくる

マンサンダルは足裏を最低限の保護しかしないので、履き続けると必然的に足に負担のかからない「楽で」「足が故障しにくい」歩き方・走り方が身についてきます。

【マンサンダルで姿勢が良くなる!】
「楽で」「足が故障しにくい」歩き方・走り方が身についてくると、自然と体のゆがみが解消して姿勢が良くなります。
マンサンダルのユーザーには姿勢の良い人が多く、中には身長が伸びる人もいます。
【マンサンダルが正しい足の使い方に導く】
マンサンダルのソールの厚さは6mmしかなく、カカトにクッションはありません。
なので、マンサンダルを履くと、シューズで歩いたり走ったりするときのように、カカトから着地することはできなくなります。(⇐痛いから!
また、マンサンダルは、靴やシューズのようにソールが密着していないので、足裏が地面に着くときに擦ったり、足裏が地面から離れるときに蹴ったりすると、足裏にマメができるので、このような歩き方・走り方はできなくなります。(⇐痛いから!
マンサンダルは、人が二足歩行を始めた約600万年前から磨き上げてきた足を正しく使えるよう(マメを作って教えてくれるなど、スパルタ式ではありますが)導いてくれます。
歩き方・走り方への近道マンサンダルのワークショップでお伝えしています。
ご関心のある方は是非ワークショップにご参加ください。⇨マンサンダルのワークショップ
また、マンサンダルを履くときの注意事項はこちらを参照してください⇨マンサンダルでの走り方

5.歩く楽しさ、走る楽しさを実感できる

マンサンダルを履くと、ほとんど裸足という解放感があり、『一歩ずつ大地をしっかり感じながら歩き、走ることがこんなに快適で気持ちいいことなのか!』ということを実感できます。

【様々なジャンルの皆様、幅広い年齢の皆様にご愛用いただいてます】
現在、マンサンダルは、ヨガ、武術、ダンスをはじめ様々なジャンルの皆様にご愛用いただいています。
また、小さなお子様から、90歳を超えるご高齢の皆様にもご愛用いただいています。
ご高齢で「ヒザが痛い」「足がしびれる」など足の不具合のある方の中には、マンサンダルで散歩をしたら1ヶ月しないうちに症状が改善しはじめたという事例があります。中には、履いたその日に「耳鳴りがしなくなった」という事例もあり、『もう年だからと諦めかけていたけれど、マンサンダルのおかげで人生もうかった!』という喜びの声をいただいています。
マンサンダルは、足を解放し、足に本来の動きを思い出させるので、足の不具合はそれぞれの人が持っている力で解消するのかもしれません。
【プロのトレーナーにもご活用いただいています】
プロトレーナーの田代義人さんの『TASHIROメソッド』における独自のランニングのトレーニングにマンサンダルを活用いただいています。
マンサンダルは、歩く楽しさ、走る楽しさを教えてくれます

6. コミュニケーションが広がる

気持ちよくマンサンダルを履いていると、「それって何ですか?」「どこで売っているんですか?」「自分で作っているんですか?」「(冬の季節は)寒く無いですか?」などと、声をかけられることがあります。
マンサンダルをきっかけに様々な人たちとコミュニケーションの輪が広がります

【コミュニケーション・ツール『マンサンダル・カード』】
マンサンダルに興味を示した方へお渡しするものとして『マンサンダル・カード』が作られています。
     【カードの表面】            【カードの裏面】
 
マンサンダル・カードには、
①マンサンダル公式ホームページ
②フェイスブックのマンサンダルグループ
③ネットショップ(BASE)
④初心者向けブログ
のURLがQRコード(2次元バーコード)として表記され、スマホでそれぞれのサイトにアクセスできるようになっています。
このカードは、フェイスブックのマンサンダルグループ、または、マンサンダルのワークショップなどで入手することができます。
マンサンダル・カードを入手された皆さんには、コミュニケーション・ツールとして活用いただいてます。

7. お財布にやさしい

マンサンダルは必要な材料を揃えれば、自分で作ることができ、自作する場合の、材料費は約2,000円になります。
マンサンダルは、一般的な靴やシューズと比較すると、お財布にやさしくなっています。

【耐久性について】
マンサンダルの耐久性は、靴やシューズの耐久性に劣りません。
マンサンダルの使用距離は、裸足の歩き方・走り方に近づくほど長くなる傾向があり、1足のマンサンダルを2,000km以上使用している人もいます。
【参考】
『あらかじめ足型にカッティングしたソール』
『あらかじめヒモを組んだマンサンダル』
など、材料費に工賃が加算され販売されているものもあります。

更に詳しいマンサンダルの情報はQ&Aのページをご覧くださ

開発者プロフィール

坂田 満(通称 まんさん、manさん)。埼玉県出身。

若い頃は運動苦手の文化部。
それがシューズのせいと気がついたのは40歳を過ぎてから。
『BORN TO RUN』を読み裸足ランニングに目覚める。

当時マイノリティーでバラバラだった全国の裸足ランナーに呼びかけ、2016年の「かすみがうらマラソン」に裸足ランナーが集結。100人近くが裸足で走るという非公式イベントに成功した。

そのかたわら、自作のランニングサンダルの開発を精力的に行い、オリジナルデザインの「マンサンダル(MAN SANDALS)」を開発。併せて、facebook内に「MAN SANDALS」グループを立ち上げ、現在2000人超のグループを管理する。

そのマンサンダルでフルマラソンをサブスリーし、200km超のウルトラマラソンも完走している。
裸足でも日本山岳耐久レース(ハセツネ)や富士登山競走山頂コースを完走。
また、裸足ランナーの「はだし駅伝部」の代表として、奥むさし駅伝、富士登山駅伝にも毎年参加している。
現在の目標は100マイルレースを完走すること。

タイトルとURLをコピーしました